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第9章:"夢で抱かれて"

澤田の手の中で果てたあゆみをもう一度きつく抱きしめると、それ以上の行為 を彼女には求めなかった。それは澤田のあゆみに対する愛情の表れだった… 彼にとって、もちろん今すぐあゆみを自分のものに…・どんなに彼女の全てを 抱きしめたかった事だろう。 しかし、澤田の愛撫によって果ててしまった今のあゆみ…・まるで人形のよう にソファに横たわっている彼女をこれ以上責める事は…・澤田には出来なかっ た。 澤田は抱きしめたあゆみの髪を優しくなでると、耳元で囁いた…・ 「あゆみ…・今夜は疲れたろ…・ゆっくりお休み…・明日はそうだな、ショッ ピングでも行ったり…1日楽しく過ごそう…あゆみ…・明日もずっと一緒にいれ るよね…?」 落ち着きを取り戻したものの、今度は恥かしさがあゆみを襲って…・まともに 澤田の顔を見る事は出来なかった…それでも、ずっと澤田と一緒にいたいとい う気持ちに変わりは無く…あゆみは澤田の胸に顔をうずめながら、何回も何回 もうなずくと…・ 「うれしい…・あゆみもずっと暁さんといたいから…・」 精一杯の気持ちを込めてそうつぶやいた…・ 澤田はあゆみの額におやすみのキスをすると…・明日ブランチを一緒にとる事 を約束し、時間・場所を決めると静かに部屋から出ていった…・ 彼女はシャワーを浴び、化粧を落とし…お肌の手入れのクリームを顔だけでな く全身に丹念に塗った…・明日…・もしかしたら…・暁さんと…そんな彼女の 中にある潜在意識がいつもよりさらに自分の体の手入れを入念にさせていたの だろう。 この旅行の為に購入したシルクのナイトウェアに着替え…・ベッドに入った。 しかし、今夜のあゆみには…・いつまでたっても眠りの神様は微笑んでくれな かった… 今日の経験…・彼女にとってあまりに衝撃的であり…その興奮が消える事は無 かった…それと…・明日はどうなるのか…・・それを考えると…・・ ”ああ…・明日は…・もちろん昼間は色々ショッピングとかを暁さんと楽しん で…夕食もまた2人きりで…・思っただけでも幸せ…・でも…・夜はどうなるの …?…・今日は暁さんにあそこまでしてもらって…明日は…・明日は…今度は 私が…暁さんを感じさせてあげないと…感じさせてあげたいの…・でも…・ど うやって…・最後の一線を…・うそ…・怖い…・でも…・暁さんとだったら…" そんな事をいったい何時間考えてはまた忘れようとして…また考えては…・繰 り返したのだろうか…・彼女が眠りについたのはもう空が明るくなりつつある …そんな朝方だった。彼女は夢をみていた…・夢には…そう、今度ははっきり と…澤田の顔が…澤田に抱かれている"水島あゆみ"がそこにいたのであった…


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