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第8章 強姦(95%)

その後、姉貴が居なくなったのをよいことに、毎日のように祐樹さんのマンシ ョンに通っていました。そして一ヶ月のうち半分位は彼のマンションに泊まる ようになっていたのです。 今、考えると僕にとってとても幸せな祐樹さんとの日々でした。でも、結局、 僕は就職も出来ずに二十歳になる春を迎えてしまったのでした。 「今日は何時に帰る?」 「うーん、わからないなぁ」 「そっか、じゃ・・食事を作っておくから温めて食べて」 「ありがとう」 昼休みに携帯で連絡をとっていました。祐樹さんは就職し学生時代と違って規 則正しい生活を始めていました。僕はアルバイトのお水を週二日から五日に増 やしていた為、すれ違いの日々が続きました。バイトが終わってから祐樹さん のマンションに行っても良かったのかも知れませんが、朝早くから出勤する祐 樹さんのことを考えると夜遅く訪問することも躊躇いました。夕方、祐樹さん の居ないマンションを訪れ食事を作り、彼が帰る前に僕はお店へと出かけまし た。 先日は僕の作った料理がそのまま食べずに残っていました。とてもショックで 昼休みに電話をしたのですが、会社の人達と飲みに行って、そのまま家には帰 らなかったのだそうです。 そんな状態が二ヶ月続き、六月となっていました。 「今日は、めぐの誕生日だよな」 「おっ、一応、覚えていてくれたのね」 「当たり前だろ。久しぶりに夕方、外で待ち合わせしないか?」 「でも・・お店が」 「誕生日くらい、休ませてもらえば?」 「うーん、わかった。お腹が痛くなったことにする 「OK、俺も今日は絶対に残業はしないから」 「うん。遅刻しないでよ。遅れたら罰金を取るからね。笑」 二人のデートスポットとなった葛西臨海公園で夕方6時に待ち合わせをしまし た。JR京葉線の駅で待ち合わせをし、海岸まで二人寄り添いながら歩きまし た。 「気持ちいい風」 「あぁ・・・会社に慣れるまで大変だったから、なかなか時間が取れなくて、  寂しかっただろ?」 「ぜんぜん」 僕は強がって見せたのです。 「嘘をつけ!」 そう言いながら祐樹さんは脇の下に手を入れ僕のバストを触ろうとしたのです。 「きゃぁー。えっちー、チカン。笑」 「俺は欲求不満なんだ」 「しらなーい」 六月の東京は、まだ日も浅く、夕日はすぐに夕闇へと変わっていました。二人 は暗黙のうちに人影の無いベンチを見つけて腰掛けたのです。 「誕生日、おめでとう」 「どうもです。でも、二十歳になっちゃった」 「プレゼントがあるんだ」 「嬉しい、なんだろー」 祐樹さんは自分の唇を僕の唇に重ねたのでした。そのまま、お互いの舌を絡ま せ二人の気持ちを確かめていました。 「オイオイ、公衆の面前で」 僕はすぐ近くで聞こえた声に驚き、祐樹さんを押しのけました。 「まだ、夏にもなってないのに、暑くなってきちまった」 如何にも、ガラの悪そうな男達が3人、僕達の座ったベンチの目の前に居たの です。 「なんだ!?オマエ達は」 「オマエ?」 「餓鬼が調子に乗るんじゃねぇぞ!」 「相手にしないほうがいいよ」 僕は祐樹さんを嗜めて、移動しようとしました。 「おっと、そう簡単に行かせないよ」 「おれのペニスもこんなに大きくなっちまった」 「野郎は、別としてオマエには相手をして欲しいなー」 そう言いながら、チンピラ風の男が僕の腕を取ったのです。 「やめろ!」 祐樹さんがチンピラ風の男の胸倉を掴みました。すると男は躊躇することなく ボデーにパンチを入れたのです。奇襲攻撃に祐樹さんは前屈みにパンチの効果 を少なくしたのですが、男はそれを待っていたかのように、低くなった顔めが けて膝蹴りを放ったのでした。 「うぐわぁ」 「やめてぇ!」 膝蹴りをカウンター気味に受けてしまった祐樹さんがよろけていると、もう一 人の男が何処から持って来たのか棒切れで勢いよく頭を殴りつけたのです。 棒切れは真っ二つの折れ先端はベンチの後ろに飛んで行ってしまいました。 膝をついた祐樹さんに向かって男達は次々に蹴りを入れたのです。 「やめてください!」 僕は一瞬、足が震えて動けませんでした。大声を出そうにも声も震えてしまっ たのです。 「逃がさないよ。お嬢ちゃん。へへへ」 「こんなもんでいいだろっ」 「う〜、うぐぅ」 祐樹さんは地面にエビのように倒れたまま動かなくなっていました。 僕は男達によって芝生の上に倒されてしまいました。 「おい、オマエは手を押えろ」 僕は万歳をした格好で腕を押えられてしまいました。 もう一人の男は言われる前に脚を押えていました。80s以上はあると思われる 男が僕の上に馬乗りになりました。そして僕が着ていた淡いピンクのコットン ブラウスのボタンを勢いよく弾き飛ばしたのです。 「やめろぉー!」 男は僕がしていたピンクのブラジャーを奪い取ると、口の中に押し込んで来た のです。 「うぅうう・・」 「静かにしてろ!」 「こいつ、胸の膨らみが殆どないぜ」 「本当だぁ、揉みが足りないんだな」 「よし」 馬乗りになった男がごつい手で力一杯に胸を揉みだしたのです。 「うぐうぅっうう」(いたい、痛いー) 「ほらほら、大きくしてやってるんだぞ」 僕の目からは痛たさと悔しさで涙がこぼれ落ちました。 「リュウ」 足元にいた男が、馬乗りになっている男に声をかけました。 「こいつ・・・男だ」 「えっ!?」 スカートとパンストとパンツを下ろされた僕の股間には男性のシンボルがあっ たのです。 「オイオイ、男かよー」 「オレは、その気はないからなぁ!」 「俺だって・・・」 「紛らわしい格好をしやがって!」 男が僕の股間を思いっきり蹴り飛ばしたのです。 「うぐゎぁああああ」 「この男も、余程持てないんだな。オカマを相手にしてるなんて」 「女には見向きもされないから、尻で我慢せざるおえないんだろうよ」 「うぅぅっ・・・」 祐樹さんに向かって、男達が罵声を浴びせました。 「こいつも、こんな格好をするんだったら、女を作っとけ!」 「そうしたら、遊んでやることも出来たのになぁー」 今度は僕に向かって言ったのです。 「手伝ってやるかぁ?」 「おぉ」 「潰しちまえ」 二発、三発と僕の股間に向かって男は蹴りを入れたのでした。僕はあまりの痛 さに気を失っていました。 勢いよく蹴り上げられた僕の睾丸はつぶれ、内部出血を併発してしまいました。 緊急手術で二つとも即刻切除され、一命を留めることが出来たのだそうです。 「どう?調子は」 智美が入院中の僕をお見舞いに来てくれました。 「うん、だいぶ良くなった」 「でも災難だったわね」 「お蔭で去勢する手間が省けたから・・・・」 僕はカラ元気で応えました。 「・・・・・・、そうね」 確かに睾丸からは男性ホルモンを分泌するため、女性化を行う上で邪魔者だと 思っていたのです。でも、こんな状況で去勢されるとは思ってもいませんでし た。ちゃんと心の中で整理してから、20年間付き合った二つの玉にはお別れ を言いたいと思っていました。 「ところで、祐樹さんは?」 「うん、ろっ骨にヒビが入っただけで内臓とかは問題なかったみたい」 「そう・・良かったー」 「そうね。玉をつぶされたのが、めぐで(笑)、祐樹さんがつぶされたら悲劇  だもの」 「あたしだったら、喜劇?」 「そうそう、喜んでるみたいだし」 「オイ」 「でも、祐樹さんはお見舞いに来てないの?」 「うん?うん。きっといろいろ忙しいんだと思う」 「それでも、めぐが入院しているのに、冷たいわね」 「・・・・」 智美の前では強がっていた僕ですが、実際のところ、僕の気持ちは深海の中に 沈んでいました。犯人の置いていった言葉が今も僕を切り刻んでいたのです。 (この男も、余程持てないんだな。オカマを相手にしてるなんて) (女には見向きもされないから、尻で我慢せざるおえないんだろうよ) 祐樹さんにとって僕は相応しくないように思えて来たのです。


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